旅行社から電話が掛かってきて、『・・・、準備を進めて参りましたが・・・』と過去形だった瞬間、すべてを悟りました。
母と姉と3人で申し込んでいた10月5日から5泊6日で大洗港発着の『にっぽん丸 秋の絶景クルーズ』が来年の3月に延期になりました。
5月に申し込んでから、このクルーズを心の支えにして今まで生きてきたのに・・・。
楽しみにしていたお芝居『老後の資金がありません』と『ロシアバレエガラ』と『世界バレエフェスティバル』をコロナに感染しないようキャンセルしたのも、このクルーズに行くためだったのに・・・。
中止ではなく延期ですが、フルマラソンを走っていて、もう残り5kmくらいの所まで来て、ゴールを30km先に伸ばされたような気分です。(走った事ありませんが)
寄港する壱岐島、屋久島、徳島の事を調べて、沢山あるオプショナルツアーの中からそれぞれ第二希望まで申し込んでいたのに・・・。
出張が多い夫ですが、その時期は家でレンのお世話をしてくれる事になっていたのに・・・。
がっかり・・・。
時を5月に戻すと、老老介護を頑張った母の慰労の旅行に行きたいなと思っていた頃、新聞に『にっぽん丸 秋の絶景クルーズ』のチラシが入りました。
いつか行ってみたいと思っていた屋久島と徳島の大塚国際美術館と、青い海が素敵な壱岐島の写真に目が止まりました。
これまで地中海クルーズとカリブ海クルーズに行って、クルーズが大好きな私ですが、にっぽん丸は眼中になくて、勝手にカーフェリーのようなイメージをしていました。
クルーズの客船には、カジュアル船、プレミアム船、ラグジュアリー船の3つがある事は知っていましたが、その他に日本船(飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、パシフィックびーなす)がある事を知り、にっぽん丸の事を調べたら、2万2千トンと小さいですが(カリブ海クルーズで乗った22万トンのアリュールオブザシーズの10分の1)、小さいから大型船が入れない港に入れて、『食のにっぽん丸』と言われるほど、食事のクオリティが高いらしく、寄港地も楽しみですが、にっぽん丸も楽しみになっていました。
乗船前にPCR検査をするし、10月にはワクチン接種が進んで、行けると思っていたのに、本当にがっかりです。
来年の3月にはコロナが落ち着き、母が元気で、3人で楽しくクルーズに行けますように・・・。